TOEICパート5攻略法【5つのポイント/問題を見ながら解説します】
こんにちは、佐々木理絵です。
今も昔も変わらず、TOEICに関するご質問は多くいただいています。
少し前に、下記のツイートをしました。
上記を解説したいと思います。
TOEICのPart5の点数UPに伸び悩んでいる方に向けて書きます。
参考になれば幸いです。
目次
TOEIC Part5攻略法【5つのポイント&問題を見ながら解説】
私が実際にTOEIC Part5を攻略したポイントです。
- ポイント①:パターンを見破る
- ポイント②:品詞に注目する=秒で解ける
- ポイント③:主語と動詞を一致させる
- ポイント④:空欄の前後を見る
- ポイント⑤:文脈から読み取る
これらを、順番に解説します。
ポイント①:パターンを見破る
まずは、問題のパターンを見破ることが必須です。
TOEICのPart5は、全部で30問あり、出題パターンが決まっています。
そして、その中でも特に良く出題されるパターンというのがいくつかあります。
そのパターンを瞬時に見破ることができれば、次に何をすればよいのかが分かり、解答時間を大幅に短くすることができます。
TOEICのPart5で良く出題されるパターンは以下の5つです。
- 語彙
- 品詞
- 動詞
- 前置詞・接続詞
- 代名詞
それぞれのパターンで解答時間も変わってきますが、解答時間が短い順でいくと、品詞→動詞→前置詞・接続詞、代名詞→語彙、という感じになります。
出題パターンを出来る限り早く見破り、短い解答時間で正確に解ける問題は先に解いてから、解答に時間を要する問題は後で解く、という方法もオススメです。
ポイント②:品詞に注目する=秒で解ける
出題パターンを見破ったあとは、その問題を「いかに早く解けるかどうか」がポイントになります。
ここで注目してほしいのが、品詞問題です。
品詞問題は、TOEICのPart5で一番良く出題される問題で、なおかつ一瞬で解答できる問題なんです。
なので、品詞問題だと見破ったら「ラッキー!」と思って、さっさと答えて次々問題を解いていきましょう。
品詞問題の例を1つあげておきます。
The manager reprimanded Peter because he was _____ late for work.
(A) consistent
(B) consisting
(C) consistently
(D) consistency
この問題を解く時のポイントは、
- 設問を見る
- 空欄の前後を見る
この2つだけです。
この問題の答えは、(C) consistently になのですが、単語の意味とか考えなくても、知らなくても解けます。
まず、ポイント1ですが、
上記の問題の設問を見ると、すべて「consisutent」という単語が入っていていますよね。
こういう問題は、「品詞を問われている問題(品詞問題)」になります。
次に、ポイント2を見ていきますが、
The manager reprimanded Peter because he was _____ late for work.
この場合、空所の前後は「(he) was」と「late」ですよね。
was は be動詞の過去形で、late は 形容詞なので、
「be動詞と形容詞の間に来ることができる品詞は何か?」ということが問われている問題、ということが分かります。
もしこの文が、He was late. ならどうでしょうか?文章は完結していて、意味も通じますよね。
この場合は、late という形容詞を更に詳しく説明することができる品詞を選んであげれば良いので、形容詞を修飾できる副詞(consistently)を選べばいいんです。
仮に、consistently の単語の意味を知らなくても、「最後に ly が付くと、その単語は副詞になる」ということを知っていれば、瞬時に答えが分かりますよね。
こんな風にして、品詞問題は解いていきます。
ポイント③:主語と動詞を一致させる
英語の文には、必ず「主語と動詞」があります。
そして、その主語と動詞の時制は必ず一致していなくてはいけません。
TOEICのPart5には、主語と動詞を一致させる問題が良く出題されます。
次の問題を見てください。
_____ of the packages show evidence of damage due to improper handing.
(A) Several
(B) Whichever
(C) Something
(D) Every
まず設問に目を通し、次に空欄を見ます。
空欄は文頭にあり、空欄の次に of という前置詞が来ているので、空欄には名詞が入ることが分かり、「主語を問われている問題」であることが分かります。
そうすると、次は「動詞を探す」のですが、
_____ of the packages show evidence of damage due to improper handing.
この文章で動詞はどれだと思いますか?
動詞は、「show」ですね。
この show は、原形なので、これに一致する主語を選ぶとしたら、「複数形」の主語を選ばないと show に一致しないですよね。
設問の中で唯一複数形の主語があります。(A) Several です。これが答えになります。
あとは、全部単数系の主語なので、動詞は show ではなく、shows にしないといけません。
ポイント④:空欄の前後を見る
問題のパターンを見破ったら、問題文を最初から読まなくても、空欄の前後を見るだけで解答できる場合があります。
この問題を見てください。
Some handouts will be given to _____ who choose to leave before the seminar ends.
(A) participant
(B) participation
(C) participate
(D) participants
これは空欄の前後を見るだけで、すぐに解ける問題ですが、どうですか?すぐに解けましたか?
空欄の前後を見ると、to と who ですよね。
この who は、関係代名詞の who で、関係代名詞の who は先行詞が人の場合しか使うことができません。
ということは、空欄には人を意味する単語を選べば良い、ということが分かります。
そして、空欄の前には to があります。もし先行詞が一人の場合だったら、名詞の前には冠詞が必要になりますが、ここには冠詞がついていないので、空欄に入る名詞は複数形であることが分かります。
となると、選択肢の中から正解は一つしかありませんね。
答えは、(D) participants(参加者)となります。
もし、participants の意味が分からなくても、名詞に s がついて複数形になっている単語を選べばいいです。この場合でも、(D) を選ぶことができますね。
このように、TOEIC Part5は、空欄の前後を見るだけで解ける問題も数多く出ています。
問題文を最初から全部読んでいると時間がかかるので、こういう所で時短解答できるかどうか、ということも重要なポイントになります。
ポイント⑤:文脈から読み取る
これも慣れたら全文を読まなくても解けるようになってきます。
1つ例題をあげておきますね。
Many guidebooks for European countries recommend that travelers carry their passports _____ all times.
(A) as
(B) by
(C) to
(D) at
文脈から読み取る問題の場合、選択肢に並んでいる単語は前置詞であることが多いです。
この問題もすべて前置詞ですね。こういう場合は、文脈のなかでキーワードとなる言葉を素早く探すことがポイントです。
ここでもキーワードは、all times になります。
「at all times」で「常に、いつも」という意味のフレーズがありますので、答えは(D) at になります。
これは比較的すぐに解ける問題でしたが、こちらの問題はどうでしょうか?
The first essay submitted by the student had numerous grammatical errors, _____ the second was nearly flawless.
(A) since
(B) while
(C) if
(D) after
最初の問題みたいに、空欄のすぐ近くにキーワードがあるタイプの問題ではないですね。
こういう時は、まず問題パターンを見破ることからします。
選択肢は全て接続詞なので、文脈から正しい接続詞を選ぶ必要があります。
次にキーワードを探すのですが、ここでのキーワードは、The first essay と the second という言葉です。
このような場合は、コンマの前と後の文章は「対比」であることが多いです。
「最初の文は、numerous errors (エラーが多かった)だったけど、次の文では、nearly flawless(ほとんどミスがない)だった。」という文章になっています。
と考えると、答えは(B) while(一方で)を選ぶことができます。
もし、単語の意味が分からなくても、文脈から「対比」であることを察知できれば、解答できますね。
最後に
TOEICのPart5は、平均1問20秒で解いて、全部で10分以内で解くことが理想です。
そうしないと、あとのPart7で時間が足りなくなり、全問解けずに終わってしまった・・・ということになりかねません。
今回お伝えした5つのポイントを意識しながら、普段から時間を計って問題を解く練習をしておけば、文法問題で高得点が狙えます!
問題の答えを覚えるのではなく、
解き方のプロセスを覚えて、どんな問題がきても自信を持って解けるようになるまで
頑張りましょう!!