なぜ日本人は韓国人より英語を話せないのか?原因と対策を徹底解説
「なぜ韓国人は日本人よりも英語を話せるのか?」
社内のオンライン会議で、韓国人の同僚が流暢に英語を話し、堂々と意見を述べる姿に圧倒されたことはありませんか?一方で、日本人の私は英語で発言することに躊躇してしまい、ただ聞いているだけだった…。こんな経験を持つ日本のビジネスパーソンは少なくありません。
日本人と韓国人の英語力に差がついた理由は一体何なのでしょうか?実は、その答えは「あっけないほど単純」なものなのです。
私がアメリカに留学したのは今からもう25年も前のことですが、その時に出会った韓国人留学生も英語が上手だなと言う印象がありました。すぐ隣の国なのに、なんでこんなに差があるのかな、と悔しくもなり、間違いを恐れず話す姿にあこがれもありました。
目次
韓国が実践する英語教育のシンプルな真実
韓国は1997年に小学校3年生から英語を必修化しました。その後も、国と企業が極めて冷静に、理にかなった方法で英会話力を伸ばす政策を導入し続けています。その中でも、特に大きな影響を与えたのがTOEIC Speaking & Writing(S&W)の早期導入です。
韓国 vs 日本:TOEICの取り組みの違い
日本と韓国はどちらもTOEIC大国ですが、受験者数を見ると決定的な違いがあります。
- 韓国ではTOEIC S&Wを重視
- 2007年に導入されると、すぐに150社以上の企業が採用。
- 2012年には1300社以上がスピーキングテストを導入。
- 2015年にはTOEIC S&Wの受験者が約30万人。
- 日本ではTOEIC L&Rに偏重
- TOEIC S&Wの受験者数は2015年時点でわずか2万6300人。
- 日本におけるTOEIC S&W受験者は、TOEIC L&R受験者の50分の1(2022年)。
- 企業がスピーキングを評価する文化が根付いていない。
この違いが、韓国人と日本人の英語のアウトプット能力の差を生み出しているのです。
サムスンの英語改革:TOEIC L&Rのスコアを提出不要に
韓国では、就職時に求められる英語スコアの基準が日本よりも高いのが一般的です。たとえば、かつてサムスンではTOEIC730点が最低基準でしたが、応募者の平均点は900点以上でした。
しかし、2010年、サムスンはTOEIC L&Rスコアの提出義務を廃止し、代わりにTOEIC Speakingテストや**OPIc(Oral Proficiency Interview)**のスコアを求めるようになりました。
「英会話力がある人は、リーディングやリスニングのスコアも高いはず」という考えのもと、実際に使える英語力が評価されるようになったのです。
(参考: The Korea Herald, 2014年3月26日「TOEIC adds to stress for young job seekers」, ETS TOEIC公式データ)
スピーキング力を伸ばすには?
「でも、日本では会社が英語を話す環境を作ってくれないし……」と思うかもしれません。
しかし、英語のスピーキング力を鍛えるのは、個人の意識次第で十分可能です。
1. スピーキングテストを受ける習慣をつける
- Progos(無料)やVersant(有料)などのテストを定期的に受験する。
- 自分のスコアを数値化し、成長を確認する。
2. 「話す」習慣を作る
- 社内の英語会議でたとえ1文でも発言する。
- 毎日1分間、英語で日記を音読する。
- 英語のニュースを見て、要約を口に出してみる。
3. 「間違えてもいい」マインドを持つ
- 韓国人が英語を話せるのは、完璧を求めないから。
- 「間違えてもいいから話す」ことでスピーキング力が向上する。
本記事では、韓国と日本の英語教育の違いを具体的なデータと共に解説しました。TOEICのスピーキング&ライティング(S&W)がどのように影響を与えているのか、また、サムスンの改革が英語力向上にどのように貢献したのかを紹介しています。
英語を話せるようになりたい方、スピーキング力を高めたい方は、ぜひスピーキングテストを受験し、日々のアウトプットを増やしてみてください。
あなたはどちらの未来を選ぶ?
このまま「英語会議で圧倒される側」のままでいるか、それとも「自信を持って発言する側」になるか。
選ぶのは、あなた次第です。
今から行動すれば、半年後には「英語を話せる人」になれるかもしれません。さあ、今日から一歩踏み出してみませんか?
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