英文読解のコツ【5つのポイント/この方法で、英検1級に合格しました】
こんにちは、佐々木理絵です。
私は仕事上、毎日英文を読んだり、書いたりしています。
新聞、雑誌、論文、契約書や子供向けの絵本などなど・・・何かしら毎日英文に目を通します。
英語で映画を見たり、音楽を聴いたりするのも良いですが、
英文を「読む」ことによって、英語のスキルは格別に上がります。
今回は「英文読解のコツ」を解説します。
目次
英文読解のコツ【5つのポイント】
ここを重視すると、速読もできるはずです。
- 辞書は引かない
- スラッシュリーディングをする
- 文章をできるだけスッキリさせる
- 英語の語順のまま訳す
- 単語1つ1つを訳すのではなく、意味のかたまりで理解する
順番に見ていきますね。
辞書は引かない
こちら重要です。
英文を読んでいると、どうしても分からない単語が出てきますよね。
そして、近くに辞書があると、ついつい分からない単語を調べたくなりますよね。
でも分からない単語が出てくるたびに、いちいち辞書を引いていたら、英文1つ読むだけですごく時間がかかるし、疲れてもう読みたくなくなってしまいます。
分からない単語があっても、前後の文脈から意味を推測して読み進めることが大事です。
今は携帯でも単語を調べることもできるので、私はスマホで検索をしないようにしています。
スラッシュリーディングをする
これも、すご~く重要です。
スラッシュリーディングという言葉を聞いたことがない人は、「何それ?」と思うかもしれませんが、スラッシュリーディングとは、英文にスラッシュを引いて、英文を読みやすくする方法です。
この文章を見てください。
① Child psychologists believe that listening to music between the ages of one and five increases a child’s skill at spatial reasoning.
② Child psychologists believe that/ listening to music/ between the ages of one and five/ increases a child’s skill/ at spatial reasoning.
①と②は同じ文章ですが、②のほうはスラッシュを引いてあります。
どちらが見やすいですか?
②のほうが読みやすいと思いませんか?
英語は、接続詞や関係代名詞や分詞構文などを用いることにより、1つの文章がどんどん長くなるので、こんな風にスラッシュをいれると読みやすくなるんです。
普段から長い英文をたくさん読まないといけない弁護士なども、難解な文章を読み間違えたりしないように、スラッシュリーディングをしているらしいです。
英文を読むのが苦手な人には、本当にオススメというか、絶対にやってほしいです。
文章をできるだけスッキリさせる
これも、英文を読むときにとても大事なポイントになります。
英文の基本は、主語と動詞です。
これに、主語をもっと詳しく説明するために関係代名詞をつけたり、前置詞をつけたり、動詞にも同じように、To不定詞や分詞構文や接続詞を付け加えたりするので、文章がどんどん長くなってしまうのです。
なので、まずは基本である「主語と動詞」を見つけることから始めます。
そして、補足説明されているものは全部カッコでくくるか、スラッシュを引いて、とにかく文章をすっきりさせてあげましょう。
文章がすっきりすれば、文法や構文も分かるようになってきます。
英語の語順のまま訳す
結論として、日本語に訳すときは、後ろから前に戻って訳さない、ということ。
英語と日本語は全く異なる言語であり、文法も真逆。
英語は、主語のあとすぐに動詞がきますが、日本語は、動詞(述語)は文章の一番最後にきますよね。
そのため、どうしても英文を訳す時、後ろから前に戻って訳す人が多いのですが、それをしてしまうと、ものすごく時間がかかります。
単文だったらすぐに訳せるかもしれませんが、文章が長くなり、複雑になればなるほど、後ろから前に戻って訳していると、途中で構文を見失い、意味が分からなくなってしまうことが多いです。
それに、長文を読むときに、英語の語順のまま理解する癖をつけておくと、今度はそのスキルがリスニングにも役立つんですよ!
単語1つ1つを訳すのではなく、意味のかたまりで理解する
これも大切ですね。
私たち日本人が英文を組み立てる時、知っている単語をつなぎ合わせて文章を作っていませんか?
しかし、ネイティブが文章を組み立てる時は、単語1つ1つをつなぎ合わせるのではなく、意味のかたまりで理解しています。
例えば、こんな文章があったとします。
I like to drink a coffee when I feel sleepy at work.
この文章を訳す時、単語1つ1つを訳すのではなく、
I like /to drink a coffee/ when I feel sleepy/ at work.
こんな風に、スラッシュを引いたかたまりで意味をとらえるようにすると、分かりやすくなりますよね。
意味のかたまりで理解する癖をつけると、どんなに英文が長くなっても読みやすくなりますし、このスキルはスピーキングにも活かすことができるんですよ!
英文を読むときに覚えておくべきテクニック3つ
記事前半は「本質論」を書きました。
ここからは、ちょっとしたテクニックです。
参考になると思います。
- その①:メモる
- その②:使う
- その③:積極的に色んな分野の英文を読む
順番に見ていきますね。
その①:メモる
これはやっている人もいるかな・・・と思ったのですが、念のために。
英文を読んでいて、「あ、この書き方いいな。」「こういう表現の仕方もあるんだな」と思ったら、その部分をノートに書き写します。
あと、新しい単語を覚えて、その単語の使い方も覚えておきたい、と思ったらそれもメモります。
これって要するに、「自分用の単語帳」になるんですよね。便利です。
その②:使う
これも、すごく重要です。
新しい英単語や表現に出会って、「この表現、自分も使ってみたいな。」と思ったら、私はすぐにその表現を使います。
英会話で使ってみることもあるし、インスタやツイッターで発信する時に使ってみることもあります。
そうやってインプットしたものを、何度も何度もアウトプットすることによって、初めてその単語や表現が自分の中で定着していきます。
自分で使えば使うほど定着するし、せっかくインプットしても使わないとすぐに忘れてしまうだけです。。
その③:積極的に色んな分野の英文を読む
私は仕事上、ビジネス系の文書を良く読むのですが、ゴシップ系の雑誌や子供向けの絵本も好きです。
それぞれの分野で使われている単語や表現方法は随分異なるので、一つの分野だけを読むのではなく、色んな分野の英文を読むことによって、語彙力や表現力が身に付きますし、絵本や小説などからは、推測力もつくと思います。
私は仕事で英語を教えたり、通訳翻訳をしながら、色んな分野の英文を読んできました。
もともとは「英文を読むのが大の苦手」というタイプでしたが、今はスラスラと読むことができますし、そのおかげで英検1級にも合格しました。
最後に:まずは興味のあるものから
というわけで、英文読解のコツを書きましたが、まずは「興味のあるものから」読み始めるのがオススメです。
最初から「全部読むぞ!」と意気込み過ぎても、難しくなって途中で挫折してしまったらダメですしね。
1文でも読めたら「よしっ、読めた!」と自分を褒めてあげてください。そして、その気持ちがだんだんと「楽しい!」に変わっていくんだと思います。
楽しみながら続けられるのが理想ですよね。