英語がすぐに出てこない悩みを解決する3つのコツ

「言いたいことはあるのに、英語がすぐに出てこない…」
これは多くの英語学習者が共通して抱える悩みです。
実際に、現在私のコーチングを受講してくださっている生徒様の中にも、同じことで悩んでいる方がいらっしゃいます。話したい気持ちはあるのに、頭の中で日本語を考えてから英語に変換しているので、どうしても時間がかかってしまう。しかも「正しい英語が浮かばない」と思った瞬間に口が止まってしまう。これはとてもよくあるケースです。
そして実は、私自身も昔はまったく同じでした。
頭の中で日本語を組み立て、それを英語に直し、さらに「完璧な英文になっているか」を何度も確認してからでないと口に出せなかったのです。結果、返事をするまでに長い間が空いてしまい、会話についていけないこともありました。
でも英語を使い続けて分かったのは、「完璧な文を作ろうとするほど、言葉は出てこなくなる」ということ。
大切なのはまず「口に出すこと」であり、そのためのシンプルなコツを押さえておけば、英語はずっとスムーズに出てくるようになります。
今回は、その悩みを解決するために役立つ 3つのコツ をご紹介します。
1. 主語と動詞を意識する

英語を話すときに最も大切なのは、必ず主語と動詞を入れることです。
日本語は「省略文化」があるため、主語を言わなくても会話が成り立ちますよね。
たとえば「昨日行った」「雨降ってる」など、主語を言わなくても問題なく通じます。
でも英語では、これが通じません。
“I went yesterday.” の “I” がなければ、「誰が行ったの?」と相手は分からなくなります。
“It’s raining.” の “It” を抜かせば、「何が雨なの?」と不自然になります。
私自身、学習初期は「主語を抜いて日本語の感覚で話そうとして、結局伝わらない」経験を何度もしました。だからこそ、まず意識するべきは 「誰が」「何が」+「どうする」 のセット。
👉 読者の方も一度、普段自分が頭の中で作っている英文を振り返ってみてください。主語を飛ばしていませんか?
たったそれだけでも、「伝わらない英語」から「シンプルでも伝わる英語」に変わります。
2. 難しい単語にこだわらず言い換える

もう一つ多い悩みは「言いたい単語が出てこないから話せない」というものです。
私の生徒様もよく「単語が分からないと、その瞬間に止まってしまう」と話されます。
でも実は、英語を母語とする人たちも、難しい単語ばかりを使っているわけではありません。
日常会話では中学レベルの単語で十分成り立ちます。
例えば、
- “complicated” が出てこなければ “difficult”
- “purchase” が出てこなければ “buy”
- “delicious” が出てこなければ “good” でもOKです。
私自身も昔、「“purchase” が出てこない!どうしよう!」と焦って言葉が止まったことがありました。
でも “buy” と言えば一瞬で通じたんです。そのとき「言い換えでいいんだ!」と気づきました。
練習法としておすすめなのは、「中学英語縛り」で会話練習をしてみること。
敢えて簡単な単語だけで話す練習をすると、「難しい単語にこだわらなくても十分伝わる」という感覚が身につきます。
👉 もし次に「単語が出てこない!」となったら、こう考えてください。
「今知っている単語でどう言い換えられるだろう?」
これだけで会話が止まる時間はぐっと短くなります。
3. 子どもに説明する日本語を英語に直す

最後のコツは、やさしい日本語を土台にして英語にすることです。
多くの大人がつまずくのは「難しい日本語で考えすぎる」ことです。
「経済状況の悪化で市場が混乱している」なんて日本語を英語にしようとすると、文が複雑になりすぎて止まってしまいます。
でも、これを小学生に説明するつもりで言い換えてみるとどうでしょう?
「株の値段が下がって、人々がびっくりしている」
これならシンプルですよね。
英語にすると:
“The stock price went down and people were surprised.”
たったこれだけで十分伝わります。
同じように、日常会話ならもっと簡単でOKです。
「今日は雨だから外で遊べない」
→ “It’s raining today, so we can’t play outside.”
「このケーキは甘いね」
→ “This cake is sweet.”
この練習を繰り返すと、難しい文にとらわれず、スッと英語が口から出るようになります。
👉 練習のときは、「小学生に説明するつもりで日本語を作る」→「それを英語に直す」
このサイクルをぜひ試してみてください。
まとめ|完璧を目指さず、一歩踏み出すことが大切

英語がすぐに出てこないのは、多くの人が通る道です。
でも、完璧な文を目指すよりも 主語と動詞を意識すること、言い換え力をつけること、そして簡単な日本語から練習すること。
この3つを意識するだけで、会話のテンポは格段に上がります。
「止まってしまう自分」を責めるのではなく、まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。その積み重ねが、必ず「会話が止まらない自分」につながります。
英語を「試験のため」だけで終わらせるのではなく、キャリアや人生を切り拓く力に変えていきませんか?
私はそのためのサポートをしています。
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